Architecture

#Pocket #NLP #LanguageModel #Attention #Sparse
Issue Date: 2025-10-08 [Paper Note] vAttention: Verified Sparse Attention, Aditya Desai+, arXiv'25, 2025.10 GPT Summary- vAttentionは、トップ-$k$とランダムサンプリングを統合した新しいスパースアテンションメカニズムで、ユーザー指定の$(\epsilon, \delta)$保証を提供し、近似精度を向上させる。これにより、スパースアテンションの実用性と信頼性が向上し、フルアテンションと同等の品質を保ちながら、最大20倍のスパース性を実現。推論シナリオでも迅速なデコーディングが可能で、実験により性能の向上が確認された。コードはオープンソースで公開されている。 Comment

元ポスト:

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Attention
Issue Date: 2025-10-07 [Paper Note] Compressed Convolutional Attention: Efficient Attention in a Compressed Latent Space, Tomas Figliolia+, arXiv'25, 2025.10 GPT Summary- Compressed Convolutional Attention(CCA)を提案し、クエリ、キー、バリューをダウンサンプリングして全ての注意操作を共有された潜在空間内で実行。これにより、パラメータ、KVキャッシュ、FLOPを大幅に削減。さらに、CCAとヘッド共有を組み合わせたCompressed Convolutional Grouped Query Attention(CCGQA)は、計算と帯域幅の効率を向上させ、GQAやMLAを上回る性能を示す。実験では、CCGQAがMoEモデルにおいて他の注意メソッドを圧倒し、MHAと比較してもパフォーマンスを維持しつつKVキャッシュを8倍圧縮。H100 GPU上でのトレーニングと事前フィルの速度を大幅に向上。 Comment

元ポスト:

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DenseモデルとMoEモデルでAttentionの各種variantの性能が大きく変化する模様。かつ、提案手法はどちらのアーキテクチャでも良い性能を達成する模様(Fig3,4)。

解説:

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ポイント解説:

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#NeuralNetwork #MachineLearning #Pocket #NeurIPS #read-later
Issue Date: 2025-09-28 [Paper Note] Continuous Thought Machines, Luke Darlow+, NeurIPS'25 Spotlight, 2025.05 GPT Summary- 本論文では、神経細胞のタイミングと相互作用を重視した「Continuous Thought Machine(CTM)」を提案し、神経ダイナミクスをコア表現として活用することで深層学習の限界に挑戦します。CTMは、神経レベルの時間的処理と神経同期を取り入れ、計算効率と生物学的リアリズムのバランスを図ります。さまざまなタスクにおいて強力なパフォーマンスを示し、適応的な計算を活用することで、タスクの難易度に応じた効率的な処理が可能です。CTMは、より生物学的に妥当な人工知能システムの開発に向けた重要なステップと位置付けられています。 Comment

元ポスト:

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NeurIPS'25 Spotlight:
https://www.linkedin.com/posts/sakana-ai_neurips2025-neurips2025-activity-7380889531815923712-94pk?utm_source=share&utm_medium=member_ios&rcm=ACoAACzQvjwB2FeLVE3yukDiUYtr5J4k-6nlNG4



#ComputerVision #EfficiencyImprovement #Pocket #Transformer #Attention #DiffusionModel #NeurIPS #VideoGeneration/Understandings #Sparse Issue Date: 2025-09-27 [Paper Note] Sparse VideoGen2: Accelerate Video Generation with Sparse Attention via Semantic-Aware Permutation, Shuo Yang+, NeurIPS'25 Spotlight, 2025.05 GPT Summary- Diffusion Transformers(DiTs)の動画生成におけるレイテンシーの問題を解決するため、重要トークンの特定精度を最大化し計算の無駄を最小化するトレーニング不要のフレームワークSVG2を提案。SVG2は意味に基づくトークンのクラスタリングと再配置を行い、計算効率を向上させる。これにより、HunyuanVideoおよびWan 2.1でそれぞれ最大2.30倍および1.89倍のスピードアップを達成し、PSNRを維持。 Comment

元ポスト:

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pj page: https://svg-project.github.io/v2/

Q, Kそれぞれについて独立してkmeansクラスタリングを実施し、意味的に類似したQ, Kをクラスタ化し、map上で散らばっているトークンの配置を整頓して計算機上で効率的に扱えるようにし、各クラスタのcentroidをattention scoreの計算に用いてクラスタ内のトークンのスコアを近似することで計算を効率化します、といった話な模様。また、クリティカルなクラスタとそうでは無いものがあるので、p個のクリティカルなクラスタを選択しさらに効率化をする模様。
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#Pocket #NLP #LanguageModel #Attention #MoE(Mixture-of-Experts) #read-later #Selected Papers/Blogs #KeyPoint Notes Issue Date: 2025-09-24 [Paper Note] UMoE: Unifying Attention and FFN with Shared Experts, Yuanhang Yang+, arXiv'25, 2025.05 GPT Summary- Sparse Mixture of Experts (MoE) アーキテクチャは、Transformer モデルのスケーリングにおいて有望な手法であり、注意層への拡張が探求されていますが、既存の注意ベースの MoE 層は最適ではありません。本論文では、注意層と FFN 層の MoE 設計を統一し、注意メカニズムの再定式化を行い、FFN 構造を明らかにします。提案するUMoEアーキテクチャは、注意ベースの MoE 層で優れた性能を達成し、効率的なパラメータ共有を実現します。 Comment

元ポスト:

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Mixture of Attention Heads (MoA)はこちら:
- [Paper Note] Mixture of Attention Heads: Selecting Attention Heads Per Token, Xiaofeng Zhang+, EMNLP'22, 2022.10

この図がわかりやすい。後ほど説明を追記する。ざっくり言うと、MoAを前提としたときに、最後の出力の変換部分VW_oをFFNによる変換(つまりFFN Expertsの一つ)とみなして、self-attentionのトークンを混ぜ合わせるという趣旨を失わない範囲で計算順序を調整(トークンをミックスする部分を先に持ってくる)すると、FFNのMoEとMoAは同じ枠組みで扱えるため、expertsを共有できてメモリを削減でき、かつMoAによって必要な箇所のみにattendする能力が高まり性能も上がります、みたいな話に見える。

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #Attention #LongSequence #ICLR Issue Date: 2025-09-16 [Paper Note] Forgetting Transformer: Softmax Attention with a Forget Gate, Zhixuan Lin+, ICLR'25 GPT Summary- 忘却ゲートを取り入れたトランスフォーマー「FoX」を提案。FoXは長いコンテキストの言語モデリングや下流タスクでトランスフォーマーを上回る性能を示し、位置埋め込みを必要としない。再帰的シーケンスモデルに対しても優れた能力を保持し、性能向上のための「Pro」ブロック設計を導入。コードはGitHubで公開。 Comment

openreview: https://openreview.net/forum?id=q2Lnyegkr8

code: https://github.com/zhixuan-lin/forgetting-transformer

非常におもしろそう



#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #Pruning #Attention #LongSequence Issue Date: 2025-09-16 [Paper Note] Adaptive Computation Pruning for the Forgetting Transformer, Zhixuan Lin+, COLM'25 GPT Summary- Forgeting Transformer(FoX)は、忘却ゲートを用いたソフトマックスアテンションを特徴とし、従来のTransformerと比較して優れた性能を示す。FoXの特性を活かし、適応計算プルーニング(ACP)を提案し、計算を動的にプルーニングすることで、FLOPsとメモリアクセスを約70%削減。これにより、アテンションの実行時間を50%から70%短縮し、トレーニングスループットを10%から40%向上させた。性能の劣化はなく、長い文脈長ではさらなる計算コストの節約が可能である。 Comment

code: https://github.com/zhixuan-lin/forgetting-transformer

元ポスト:

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openreview: https://openreview.net/forum?id=xNj14CY5S1#discussion

先行研究:
- [Paper Note] Forgetting Transformer: Softmax Attention with a Forget Gate, Zhixuan Lin+, ICLR'25



#ComputerVision #Analysis #Pocket #LanguageModel #MultiModal #SpatialUnderstanding Issue Date: 2025-09-12 [Paper Note] Why Do MLLMs Struggle with Spatial Understanding? A Systematic Analysis from Data to Architecture, Wanyue Zhang+, arXiv'25 GPT Summary- 空間理解はMLLMsにとって重要だが、依然として課題が多い。本研究では、単一視点、多視点、ビデオの3つのシナリオにおける空間理解を体系的に分析し、MulSeTというベンチマークを提案。トレーニングデータの増加はパフォーマンス向上に寄与するが、限界があることが示された。また、空間理解は視覚エンコーダの位置エンコーディングに依存しており、推論の注入を通じたアーキテクチャ改善の可能性を探る。これにより、MLLMsの限界を明らかにし、空間推論能力向上の新たな方向性を示唆している。 Comment

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#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #LanguageModel #LongSequence #MoE(Mixture-of-Experts) #read-later #Selected Papers/Blogs Issue Date: 2025-09-08 [Paper Note] SpikingBrain Technical Report: Spiking Brain-inspired Large Models, Yuqi Pan+, arXiv'25 GPT Summary- SpikingBrainは、長いコンテキストの効率的なトレーニングと推論のために設計された脳にインスパイアされたモデルで、MetaX GPUクラスターを活用。線形およびハイブリッド線形アーキテクチャを採用し、非NVIDIAプラットフォーム上での大規模LLM開発を実現。SpikingBrain-7BとSpikingBrain-76Bを開発し、約150BトークンでオープンソースのTransformerと同等の性能を達成。トレーニング効率を大幅に改善し、低消費電力での運用を可能にすることを示した。 Comment

元ポスト:

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TTFTが4Mコンテキストの時にQwen2.5と比べて100倍高速化…?

中国のMetaX社のGPUが利用されている。

https://www.metax-tech.com/en/goods/prod.html?cid=3



#MachineLearning #Pocket #Transformer #ICLR Issue Date: 2025-08-30 [Paper Note] Looped Transformers for Length Generalization, Ying Fan+, ICLR'25 GPT Summary- ループトランスフォーマーを用いることで、未見の長さの入力に対する算術的およびアルゴリズム的タスクの長さ一般化が改善されることを示す。RASP-L操作を含む既知の反復解法に焦点を当て、提案する学習アルゴリズムで訓練した結果、さまざまなタスクに対して高い一般化能力を持つ解法を学習した。 Comment

openreview: https://openreview.net/forum?id=2edigk8yoU



#Pretraining #Pocket #NLP #LanguageModel #Alignment #Supervised-FineTuning (SFT) #OpenWeight #PostTraining #Selected Papers/Blogs #DataMixture Issue Date: 2025-08-25 [Paper Note] Motif 2.6B Technical Report, Junghwan Lim+, arXiv'25 GPT Summary- Motif-2.6Bは、26億パラメータを持つ基盤LLMで、長文理解の向上や幻覚の減少を目指し、差分注意やポリノルム活性化関数を採用。広範な実験により、同サイズの最先端モデルを上回る性能を示し、効率的でスケーラブルな基盤LLMの発展に寄与する。 Comment

元ポスト:

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HF: https://huggingface.co/Motif-Technologies/Motif-2.6B

- アーキテクチャ
- Differential Transformer, Tianzhu Ye+, N/A, ICLR'25
- [Paper Note] Polynomial Composition Activations: Unleashing the Dynamics of Large Language Models, Zhijian Zhuo+, arXiv'24
- 学習手法
- Model Merging in Pre-training of Large Language Models, Yunshui Li+, arXiv'25
- 8B token学習するごとに直近6つのcheckpointのelement-wiseの平均をとりモデルマージ。当該モデルに対して学習を継続、ということを繰り返す。これにより、学習のノイズを低減し、突然パラメータがシフトすることを防ぐ
- Effective Long-Context Scaling of Foundation Models, Wenhan Xiong+, N/A, NAACL'24
- Adaptive Base Frequency (RoPEのbase frequencyを10000から500000にすることでlong contextのattention scoreが小さくなりすぎることを防ぐ)
- [Paper Note] MiniCPM: Unveiling the Potential of Small Language Models with Scalable Training Strategies, Shengding Hu+, arXiv'24
- 事前学習データ
- DataComp-LM: In search of the next generation of training sets for language models, Jeffrey Li+, arXiv'24
- TxT360, LLM360, 2024.10
- [Paper Note] FineWeb2: One Pipeline to Scale Them All -- Adapting Pre-Training Data Processing to Every Language, Guilherme Penedo+, COLM'25

を利用したモデル。同程度のサイズのモデルとの比較ではかなりのgainを得ているように見える。興味深い。
DatasetのMixtureの比率などについても記述されている。

<img width="705" height="441" alt="Image" src=" <a href="https://github.com/user-attachments/assets/0a26442e-8075-4cbe-8cc1-f1ff471b7356"" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://github.com/user-attachments/assets/0a26442e-8075-4cbe-8cc1-f1ff471b7356"</a> />



#ComputerVision #Pocket #Transformer #TextToImageGeneration #ICLR #read-later #NormalizingFlow Issue Date: 2025-08-17 [Paper Note] JetFormer: An Autoregressive Generative Model of Raw Images and Text, Michael Tschannen+, ICLR'25 GPT Summary- JetFormerは、画像とテキストの共同生成を効率化する自己回帰型デコーダー専用のトランスフォーマーであり、別々にトレーニングされたコンポーネントに依存せず、両モダリティを理解・生成可能。正規化フローモデルを活用し、テキストから画像への生成品質で既存のベースラインと競合しつつ、堅牢な画像理解能力を示す。JetFormerは高忠実度の画像生成と強力な対数尤度境界を実現する初のモデルである。 Comment

openreview: https://openreview.net/forum?id=sgAp2qG86e

画像をnormalizing flowでソフトトークンに変換し、transformerでソフトトークンを予測させるように学習することで、テキストと画像を同じアーキテクチャで学習できるようにしました、みたいな話っぽい?おもしろそう
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#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #Transformer #Attention Issue Date: 2025-08-11 [Paper Note] Fast and Simplex: 2-Simplicial Attention in Triton, Aurko Roy+, arXiv'25 GPT Summary- 2-シンプリシアルトランスフォーマーを用いることで、トークン効率を向上させ、標準的なトランスフォーマーよりも優れた性能を発揮することを示す。固定されたトークン予算内で、数学や推論タスクにおいてドット積アテンションを上回る結果を得た。 Comment

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Reasoning Issue Date: 2025-07-23 [Paper Note] Hierarchical Reasoning Model, Guan Wang+, arXiv'25 GPT Summary- HRM(Hierarchical Reasoning Model)は、AIの推論プロセスを改善するために提案された新しい再帰的アーキテクチャであり、Chain-of-Thought技術の問題を克服します。HRMは、2つの相互依存する再帰モジュールを用いて、シーケンシャルな推論タスクを単一のフォワードパスで実行し、高レベルの抽象計画と低レベルの詳細計算を分担します。2700万のパラメータで、わずか1000のトレーニングサンプルを使用し、数独や迷路の最適経路探索などの複雑なタスクで優れたパフォーマンスを示し、ARCベンチマークでも他の大規模モデルを上回る結果を達成しました。HRMは、普遍的な計算と汎用推論システムに向けた重要な進展を示唆しています。 Comment

元ポスト:

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解説ポスト:

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関連:
- [Paper Note] Deep Equilibrium Models, Shaojie Bai+, NeurIPS'19

追試の結果再現が可能でモデルアーキテクチャそのものよりも、ablation studyの結果、outer refinement loopが重要とのこと:
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ポイント解説:

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#EfficiencyImprovement #Pretraining #Pocket #NLP #Transformer #memory Issue Date: 2025-07-17 [Paper Note] Mixture-of-Recursions: Learning Dynamic Recursive Depths for Adaptive Token-Level Computation, Sangmin Bae+, arXiv'25 GPT Summary- Mixture-of-Recursions(MoR)というフレームワークを提案し、再帰型トランスフォーマー内でパラメータ共有と適応計算を同時に実現。MoRは、レイヤーの再利用とトークンごとの再帰深さの動的割り当てにより、メモリアクセス効率を向上させる。135Mから1.7Bパラメータのモデルで、トレーニングFLOPsを維持しつつ、困惑度を低下させ、少数ショット精度を向上。MoRは大規模モデルのコストを抑えつつ、品質向上に寄与することを示す。 Comment

元ポスト:

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解説:

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関連:
- [Paper Note] Universal Transformers, Mostafa Dehghani+, ICLR'19
- [Paper Note] Looped Transformers for Length Generalization, Ying Fan+, ICLR'25
- [Paper Note] Looped Transformers are Better at Learning Learning Algorithms, Liu Yang+, ICLR'24



#ComputerVision #MachineLearning #Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #MultiModal #VideoGeneration/Understandings #VisionLanguageModel Issue Date: 2025-07-06 [Paper Note] Energy-Based Transformers are Scalable Learners and Thinkers, Alexi Gladstone+, arXiv'25 GPT Summary- エネルギーベースのトランスフォーマー(EBTs)を用いて、無監督学習から思考を学ぶモデルを提案。EBTsは、入力と候補予測の互換性を検証し、エネルギー最小化を通じて予測を行う。トレーニング中に従来のアプローチよりも高いスケーリング率を達成し、言語タスクでの性能を29%向上させ、画像のノイズ除去でも優れた結果を示す。EBTsは一般化能力が高く、モデルの学習能力と思考能力を向上させる新しいパラダイムである。 Comment

元ポスト:

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Project Page: https://energy-based-transformers.github.io

First Authorの方による解説ポスト:

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #Normalization #Selected Papers/Blogs Issue Date: 2025-07-03 [Paper Note] The Curse of Depth in Large Language Models, Wenfang Sun+, arXiv'25 GPT Summary- 本論文では、「深さの呪い」という現象を紹介し、LLMの深い層が期待通りに機能しない理由を分析します。Pre-LNの使用が出力の分散を増加させ、深い層の貢献を低下させることを特定。これを解決するために層正規化スケーリング(LNS)を提案し、出力分散の爆発を抑制します。実験により、LNSがLLMの事前トレーニング性能を向上させることを示し、教師ありファインチューニングにも効果があることを確認しました。 Comment

元ポスト:

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- Transformers without Normalization, Jiachen Zhu+, CVPR'25

ではそもそもLayerNormalizationを無くしていた(正確にいうとparametrize tanhに置換)が、どちらが優れているのだろうか?

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- Knowledge Neurons in Pretrained Transformers, Damai Dai+, N/A, ACL'22, 2022.05

では知識ニューロンの存在が示唆されており、これはTransformerの層の深い位置に存在し、かつ異なる知識間で知識ニューロンはシェアされない傾向にあった(ただしこれはPost-LNのBERTの話で本研究はPre-LNの話だが。Post-LNの勾配消失問題を緩和し学習を安定化させる研究も[Paper Note] On Layer Normalizations and Residual Connections in Transformers, Sho Takase+, arXiv'22 のように存在する)。これはこの研究が明らかにしたこととどういう関係性があるだろうか。

また、LayerNormalizationのScalingによって深いTransformerブロックの導関数が単位行列となる(学習に寄与しなくなる)ことが改善された場合、知識ニューロンはどのように変化するだろうか?

(下記Geminiの応答を見た上での感想)なんとなーくだけれども、おそらく知識ニューロンの局所化が解消されるのかなーという気がする。

となると次の疑問としては、MoEアーキテクチャにはどのような影響があるだろうか?
そもそも知識ニューロンが局所化しているからMoEアーキテクチャのルータによって関連するExpertsのみをactivateすれば(というより結果的にそうなるように学習される)性能を劣化させずに計算効率を上げられていた、と仮定する。そうすると、知識ニューロンが局所化せずに多くのニューロンでシェアされるようになると、[Paper Note] Chain-of-Experts: Unlocking the Communication Power of Mixture-of-Experts Models, Zihan Wang+, arXiv'25 のように、サブネットワーク間の情報を互いにやりとりできます、みたいな仕組みがより効いてきそうな気がする。

参考までに、Gemini2.5-Proに考察させてみた結果をメモとして残しておく(あくまで参考程度に...)
```
ご質問ありがとうございます。非常に興味深い着眼点ですね。「Knowledge Neurons in Pretrained Transformers」と「The Curse of Depth in Large Language Models」は、一見すると全く異なるテーマを扱っているように見えますが、**「Transformerの深い層における振る舞い」**という共通点で結びつけて考察すると、非常に示唆に富んだ関係性が見えてきます。

以下に、両方の論文の概要を解説し、その関係性について考察します。

1. Knowledge Neurons in Pretrained Transformers の概要
この研究は、事前学習済みTransformerモデル(特にBERTなど)の内部で、特定の事実知識がどのように格納されているかを調査したものです。

発見: モデルの中間層、特に**全結合層(Feed-Forward Network, FFN)に、特定の知識(例:「ダンテ・アリギエーリはイタリアで生まれた」)に強く反応する「知識ニューロン」**が存在することを発見しました。

特徴: これらの知識ニューロンは、モデルの深い層(後方の層)に、より多く存在する傾向がありました。

意味: これまでブラックボックスとされてきた大規模言語モデルの内部で、知識がどのように表現・局在化しているかについて、具体的な手がかりを与えた画期的な研究です。

2. The Curse of Depth in Large Language Models の概要
この研究は、LLMをより深く(層を多く)することの難しさに焦点を当て、その原因と解決策を提案したものです。

問題(深さの呪い): Transformerの標準的なアーキテクチャ(Pre-LN)では、層が深くなるにつれて、LayerNormalization(LN)への入力の分散が指数関数的に増大してしまいます。

結果:

出力が大きくなりすぎて学習が不安定になります。

さらに深刻なのは、深い層ではモデルの出力に関する導関数(勾配計算に必要)がほぼ単位行列になってしまうことです。これは、その層が入力に対してほとんど変換を行わなくなり、学習に寄与しなくなることを意味します。

解決策: この問題を解決するため、各層のLayerNormalizationをその深さ(レイヤー番号 l)に応じてスケーリングするというシンプルな手法を提案しました。これにより、深い層でも勾配が適切に伝播し、学習が安定・改善することが示されました。

考察:2つの研究の関係性
これら2つの研究は、**「学習の安定性」と「知識の格納方法」**という異なる側面から、Transformerの深い層を分析していますが、両者には以下のような深い関係性があると考えられます。

学習の不安定性が「知識ニューロン」形成の背景にある可能性
「The Curse of Depth」で指摘されているように、標準的なTransformerの深い層は、本質的に学習が不安定で、勾配情報が失われやすい環境にあります。

この劣悪な学習環境こそが、「知識ニューロン」という形で知識が局所的に格納される原因の一つになっている可能性があります。つまり、

学習の非効率性: 深い層のほとんどのニューロンは、勾配消失問題のために効率的に学習を進めることができません。

専門化の発生: そのような不安定な環境下で、たまたま特定の知識パターンをうまく捉えることができた一部のニューロンが、その知識を一身に背負う形で強く活性化するよう特化(専門化)していったのではないか、と考えられます。これは、ネットワーク全体で協調して学習するのが難しい状況で、一部のユニットだけが突出して学習を担う、という現象と解釈できます。

学習の安定化が、より効率的な知識獲得につながる
では、「The Curse of Depth」で提案された手法(LNのスケーリング)によって深い層の学習が安定化すると、知識の格納方法はどのように変わるでしょうか。

これは非常に興味深い問いであり、2つの可能性が考えられます。

可能性A: より強固な知識ニューロンの形成:
学習が安定することで、各知識ニューロンはより明確に、そして効率的に特定の知識をエンコードできるようになるかもしれません。ノイズの多い環境で偶然生まれた専門家ではなく、安定した環境で育成された真の専門家へと変化するイメージです。

可能性B: 知識の分散化:
ネットワークの全ニューロンが効率的に学習に寄与できるようになるため、一つの知識を少数のニューロンに集中させる必要がなくなり、より多くのニューロンに分散して知識が格納されるようになる可能性も考えられます。

現在のところ、学習の安定化は、知識ニューロンがより効率的に形成・機能するための基盤を提供すると考えるのが最も妥当でしょう。「深さの呪い」という問題を解決することは、モデルが知識をどのように獲得し、整理するかという、より根源的なメカニズム(知識ニューロンの振る舞い)にも直接的な影響を与えるはずです。

まとめ
「Knowledge Neurons」は深い層に存在する知識の**「状態」を明らかにし、「The Curse of Depth」は深い層で発生する学習の「問題」**とその解決策を提示しました。

これらを統合すると、**「深い層における学習の不安定性という問題が、知識ニューロンという局所的な知識表現を生み出す一因となっており、この問題を解決することで、より効率的で安定した知識の獲得・格納が可能になるかもしれない」**という関係性が見えてきます。

両者は、LLMの能力と限界を異なる角度から照らし出しており、組み合わせることでモデルの内部動作の解明をさらに一歩前進させる、非常に重要な研究だと言えます。
```



#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #LanguageModel Issue Date: 2025-06-28 [Paper Note] Chain-of-Experts: Unlocking the Communication Power of Mixture-of-Experts Models, Zihan Wang+, arXiv'25 GPT Summary- Chain-of-Experts(CoE)は、逐次的な専門家間のコミュニケーションを導入した新しいMixture-of-Experts(MoE)アーキテクチャで、トークンを反復的に処理する。各反復ステップで専用のルーターを使用し、動的な専門家選択を可能にすることで、モデルの表現能力を向上させる。CoEは数学的推論タスクにおいて、従来のMoEと比較して検証損失を低下させ、メモリ使用量を削減する。反復的残差構造と専門家の専門化が、より表現力豊かな結果をもたらすことが示されている。 Comment

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #ACL Issue Date: 2025-06-12 [Paper Note] Value Residual Learning, Zhanchao Zhou+, ACL'25 GPT Summary- ResFormerは、隠れ状態の残差に値の残差接続を加えることで情報の流れを強化する新しいTransformerアーキテクチャを提案。実験により、ResFormerは従来のTransformerに比べて少ないパラメータとトレーニングデータで同等の性能を示し、SVFormerはKVキャッシュサイズを半減させることができる。性能はシーケンスの長さや学習率に依存する。 Comment

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#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #Transformer #Attention Issue Date: 2025-06-10 [Paper Note] Log-Linear Attention, Han Guo+, arXiv'25 GPT Summary- 対数線形注意を提案し、線形注意の効率性とソフトマックス注意の表現力を両立。固定サイズの隠れ状態を対数的に成長する隠れ状態に置き換え、計算コストを対数線形に抑える。Mamba-2とGated DeltaNetの対数線形バリアントが線形時間のバリアントと比較して優れた性能を示すことを確認。 Comment

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解説ポスト:

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#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #Attention #LLMServing #MoE(Mixture-of-Experts) #SoftwareEngineering Issue Date: 2025-05-20 Insights into DeepSeek-V3: Scaling Challenges and Reflections on Hardware for AI Architectures, Chenggang Zhao+, arXiv'25 GPT Summary- DeepSeek-V3は、2,048台のNVIDIA H800 GPUでトレーニングされ、ハードウェア制約に対処するための共同設計を示す。メモリ効率向上のためのマルチヘッド潜在注意や、計算と通信の最適化を図る専門家の混合アーキテクチャ、FP8混合精度トレーニングなどの革新を強調。ハードウェアのボトルネックに基づく将来の方向性について議論し、AIワークロードに応えるためのハードウェアとモデルの共同設計の重要性を示す。 Comment

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Attention Issue Date: 2025-04-07 KAA: Kolmogorov-Arnold Attention for Enhancing Attentive Graph Neural Networks, Taoran Fang+, arXiv'25 GPT Summary- 注意GNNにおけるスコアリングプロセスの理解が不足している中、本研究ではコルモゴロフ・アルノルド注意(KAA)を提案し、スコアリング関数を統一。KAAはKANアーキテクチャを統合し、ほぼすべての注意GNNに適用可能で、表現力が向上。実験により、KAA強化スコアリング関数が元のものを一貫して上回り、最大20%以上の性能向上を達成した。 Comment

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Attention Issue Date: 2025-04-07 XAttention: Block Sparse Attention with Antidiagonal Scoring, Ruyi Xu+, arXiv'25 GPT Summary- XAttentionは、Long-Context Transformer Modelsにおける長文コンテキスト推論を加速するプラグアンドプレイのフレームワークで、注意行列の反対対角線の値を用いてブロックの重要度を評価し、非本質的なブロックを剪定することで高いスパース性を実現。RULERやLongBenchなどのベンチマークでフルアテンションに匹敵する精度を保ちながら、最大13.5倍の計算加速を達成。XAttentionはLCTMsの効率的な展開を可能にする。 Comment

元ポスト:

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Attention Issue Date: 2025-04-07 Slim attention: cut your context memory in half without loss of accuracy -- K-cache is all you need for MHA, Nils Graef+, arXiv'25 GPT Summary- Slim attentionは、トランスフォーマーモデルのMHAにおいてコンテキストメモリを2倍に縮小し、推論速度を最大2倍向上させる手法で、精度を損なうことなく実装可能です。特に、Whisperモデルではコンテキストメモリを8倍削減し、トークン生成を5倍速くすることができます。また、稀なケースではT5-11Bモデルでメモリを32倍削減することも可能です。 Comment

元ポスト:

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#EfficiencyImprovement #Pocket #NLP #Transformer #LongSequence Issue Date: 2025-04-06 Scalable-Softmax Is Superior for Attention, Ken M. Nakanishi, arXiv'25 GPT Summary- SSMaxを提案し、Softmaxの代替としてTransformerモデルに統合。これにより、長いコンテキストでの重要情報の取得が向上し、事前学習中の損失減少が速くなる。SSMaxは注意スコアを改善し、長さの一般化を促進する。 Comment

- Llama 4 Series, Meta, 2025.04

で採用されている手法で、ブログポスト中で引用されている。Long Contextになった場合にsoftmaxの分布が均一になる(=重要な情報にattendする能力が削がれる)ことを防ぐための手法を提案している。

解説ポスト:

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#Pocket #NLP #LanguageModel #Transformer #Attention Issue Date: 2025-04-02 Multi-Token Attention, Olga Golovneva+, arXiv'25 GPT Summary- マルチトークンアテンション(MTA)を提案し、複数のクエリとキーのベクトルに基づいてアテンションウェイトを条件付けることで、関連するコンテキストをより正確に特定できるようにする。MTAは畳み込み操作を用いて、近くのトークンが互いに影響を与え、豊かな情報を活用する。評価結果から、MTAはTransformerベースラインモデルを上回り、特に長いコンテキストでの情報検索において優れた性能を示した。 Comment

元ポスト:

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従来のMulti Head Attentionでは、単体のQKのみを利用していたけど、複数のQKの情報を畳み込んで活用できるようにして、Headも畳み込みで重要な情報がより伝搬されるようにして、GroupNormalizationをかけたらPerplexityの観点でDifferential Transformerを上回ったよ、という話な模様。

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- Group Normalization, Yuxin Wu+, arXiv'18
- Differential Transformer, Tianzhu Ye+, N/A, ICLR'25



#Pocket #NLP #LanguageModel #Test-Time Scaling #LatentReasoning Issue Date: 2025-02-10 [Paper Note] Scaling up Test-Time Compute with Latent Reasoning: A Recurrent Depth Approach, Jonas Geiping+, arXiv'25 GPT Summary- 新しい言語モデルアーキテクチャを提案し、潜在空間での暗黙的推論によりテスト時の計算をスケールさせる。再帰ブロックを反復し、任意の深さに展開することで、従来のトークン生成モデルとは異なるアプローチを採用。特別なトレーニングデータを必要とせず、小さなコンテキストウィンドウで複雑な推論を捉える。3.5億パラメータのモデルをスケールアップし、推論ベンチマークでのパフォーマンスを劇的に改善。 #ComputerVision #EfficiencyImprovement #NLP #LanguageModel #Transformer #MultiModal #SpeechProcessing #TMLR #UMM Issue Date: 2024-11-12 Mixture-of-Transformers: A Sparse and Scalable Architecture for Multi-Modal Foundation Models, Weixin Liang+, TMLR'25 GPT Summary- 大規模言語モデル(LLMs)のマルチモーダル処理を効率化するために、Mixture-of-Transformers(MoT)を提案。MoTは計算コストを削減し、モダリティごとにパラメータを分離して特化した処理を実現。Chameleon 7B設定では、55.8%のFLOPsで密なベースラインに匹敵する性能を示し、音声を含む場合も37.2%のFLOPsで同様の結果を達成。さらに、Transfusion設定では、7BのMoTモデルが密なベースラインの画像性能に対してFLOPsの3分の1で匹敵し、760Mのモデルは主要な画像生成指標で上回る結果を得た。MoTは実用的な利点も示し、画像品質を47.2%、テキスト品質を75.6%の経過時間で達成。 #NLP #LanguageModel #Transformer #KeyPoint Notes Issue Date: 2024-10-21 Differential Transformer, Tianzhu Ye+, N_A, ICLR'25 GPT Summary- Diff Transformerは、関連するコンテキストへの注意を強化し、ノイズをキャンセルする新しいアーキテクチャです。差分注意メカニズムを用いて、注意スコアを計算し、スパースな注意パターンを促進します。実験結果は、Diff Transformerが従来のTransformerを上回り、長いコンテキストモデリングや幻覚の軽減において顕著な利点を示しています。また、文脈内学習においても精度を向上させ、堅牢性を高めることが確認されました。これにより、Diff Transformerは大規模言語モデルの進展に寄与する有望なアーキテクチャとされています。 Comment

最近のMSはなかなかすごい(小並感

# 概要

attention scoreのノイズを低減するようなアーキテクチャとして、二つのQKVを用意し、両者の差分を取ることで最終的なattentiok scoreを計算するDifferential Attentionを提案した。



attentionのnoiseの例。answerと比較してirrelevantなcontextにattention scoreが高いスコアが割り当てられてしまう(図左)。differential transformerが提案するdifferential attentionでは、ノイズを提言し、重要なcontextのattention scoreが高くなるようになる(図中央)、らしい。

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# Differential Attentionの概要と計算式

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数式で見るとこのようになっており、二つのQKをどの程度の強さで交互作用させるかをλで制御し、λもそれぞれのQKから導出する。

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QA, 機械翻訳, 文書分類, テキスト生成などの様々なNLPタスクが含まれるEval Harnessベンチマークでは、同規模のtransformerモデルを大幅にoutperform。ただし、3Bでしか実験していないようなので、より大きなモデルサイズになったときにgainがあるかは示されていない点には注意。
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モデルサイズ(パラメータ数)と、学習トークン数のスケーラビリティについても調査した結果、LLaMAと比較して、より少ないパラメータ数/学習トークン数で同等のlossを達成。
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64Kにcontext sgzeを拡張し、1.5B tokenで3Bモデルを追加学習をしたところ、これもtransformerと比べてより小さいlossを達成image

context中に埋め込まれた重要な情報(今回はクエリに対応するmagic number)を抽出するタスクの性能も向上。Needle(N)と呼ばれる正解のmagic numberが含まれる文をcontext中の様々な深さに配置し、同時にdistractorとなる文もランダムに配置する。これに対してクエリ(R)が入力されたときに、どれだけ正しい情報をcontextから抽出できるか、という話だと思われる。

これも性能が向上。特にクエリとNeedleが複数の要素で構成されていれ場合の性能が高く(下表)、長いコンテキスト中の様々な位置に埋め込まれたNeedleを抽出する性能も高い(上のmatrix)

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[Needle-In-A-Haystack test]( https://www.perplexity.ai/search/needle-in-a-haystack-testtohan-jF7LXWQPSMqKI2pZSchjpA#0)

Many shotのICL能力も向上
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要約タスクでのhallucinationも低減。生成された要約と正解要約を入力し、GPT4-oにhallucinationの有無を判定させて評価。これは先行研究で人手での評価と高いagreementがあることが示されている。
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シンプルなアプローチでLLM全体の性能を底上げしている素晴らしい成果に見える。斜め読みなので読み飛ばしているかもしれないが、Textbooks Are All You Need, Suriya Gunasekar+, N/A, arXiv'23 </strong>
のように高品質な学習データで学習した場合も同様の効果が発現するのだろうか?
attentionのスコアがnoisyということは、学習データを洗練させることでも改善される可能性があり、Textbooks Are All You Need, Suriya Gunasekar+, N/A, arXiv'23 はこれをデータで改善し、こちらの研究はモデルのアーキテクチャで改善した、みたいな捉え方もできるのかもしれない。

ちなみにFlash Attentionとしての実装方法も提案されており、スループットは通常のattentionと比べてむしろ向上しているので実用的な手法でもある。すごい。
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あとこれ、事前学習とInstruction Tuningを通常のマルチヘッドアテンションで学習されたモデルに対して、独自データでSFTするときに導入したらdownstream taskの性能向上するんだろうか。もしそうなら素晴らしい

OpenReview: https://openreview.net/forum?id=OvoCm1gGhN

GroupNormalizationについてはこちら:
- Group Normalization, Yuxin Wu+, arXiv'18

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#Pocket #NLP #NeurIPS #RecurrentModels Issue Date: 2025-10-03 [Paper Note] xLSTM: Extended Long Short-Term Memory, Maximilian Beck+, NeurIPS'24 Spotlight, 2024.05 GPT Summary- LSTMを数十億のパラメータにスケールアップし、最新技術を活用して制限を軽減する試み。指数的ゲーティングと修正されたメモリ構造を導入し、sLSTMとmLSTMを開発。これらを統合してxLSTMブロックを生成し、トランスフォーマーと比較してパフォーマンスとスケーリングで優れた結果を得る。 Comment

code: https://github.com/NX-AI/xlstm

最近名前をみるxLSTM

openreview: https://openreview.net/forum?id=ARAxPPIAhq¬eId=gra7vHnb0q

日本語解説: https://note.com/ainest/n/n5173a3fe28c7



#MachineLearning #Pocket #Transformer Issue Date: 2025-08-30 [Paper Note] Looped Transformers are Better at Learning Learning Algorithms, Liu Yang+, ICLR'24 GPT Summary- ループ型transformerアーキテクチャを提案し、従来のtransformerに反復的特性を組み込むことで、データフィッティング問題を解決。実験により、標準のtransformerと同等の性能を保ちながら、パラメータ数を10%未満に抑えることができることが示された。 Comment

openreview: https://openreview.net/forum?id=HHbRxoDTxE



#ComputerVision #Pocket #NLP #Transformer #MultiModal #SpeechProcessing #Normalization Issue Date: 2025-04-19 Foundation Transformers, Hongyu Wang+, PMLR'23 GPT Summary- 言語、視覚、音声、マルチモーダルにおけるモデルアーキテクチャの収束が進む中、異なる実装の「Transformers」が使用されている。汎用モデリングのために、安定性を持つFoundation Transformerの開発が提唱され、Magnetoという新しいTransformer変種が紹介される。Sub-LayerNormと理論に基づく初期化戦略を用いることで、さまざまなアプリケーションにおいて優れたパフォーマンスと安定性を示した。 Comment

マルチモーダルなモデルなモデルの事前学習において、PostLNはvision encodingにおいてsub-optimalで、PreLNはtext encodingにおいてsub-optimalであることが先行研究で示されており、マルタモーダルを単一のアーキテクチャで、高性能、かつ学習の安定性な高く、try and error無しで適用できる基盤となるアーキテクチャが必要というモチベーションで提案された手法。具体的には、Sub-LayerNorm(Sub-LN)と呼ばれる、self attentionとFFN部分に追加のLayerNormを適用するアーキテクチャと、DeepNetを踏襲しLayer数が非常に大きい場合でも学習が安定するような重みの初期化方法を理論的に分析し提案している。

具体的には、Sub-LNの場合、LayerNormを
- SelfAttention計算におけるQKVを求めるためのinput Xのprojectionの前とAttentionの出力projectionの前
- FFNでの各Linear Layerの前
に適用し、

初期化をする際には、FFNのW, およびself-attentionのV_projと出力のout_projの初期化をγ(=sqrt(log(2N))によってスケーリングする方法を提案している模様。

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関連:
- DeepNet: Scaling Transformers to 1,000 Layers, Hongyu Wang+, arXiv'22



#Pocket #NLP #Transformer #Attention #MoE(Mixture-of-Experts) #EMNLP #KeyPoint Notes Issue Date: 2025-10-04 [Paper Note] Mixture of Attention Heads: Selecting Attention Heads Per Token, Xiaofeng Zhang+, EMNLP'22, 2022.10 GPT Summary- Mixture of Attention Heads (MoA)は、MoEネットワークとマルチヘッドアテンションを組み合わせた新しいアーキテクチャで、動的に選択されたアテンションヘッドのサブセットを使用することでパフォーマンスを向上させる。スパースゲート化により計算効率を保ちながら拡張可能で、モデルの解釈可能性にも寄与する。実験では、機械翻訳やマスク付き言語モデリングなどのタスクで強力なベースラインを上回る結果を示した。 Comment

FFNに適用されることが多かったMoEをmulti-head attention (MHA) に適用する研究。このようなattentionをMixture of Attention Heads (MoA)と呼ぶ。

各MHAは複数のattention expertsを持ち、その中からK個のExpertsが現在のクエリq_tに基づいてRouterによって選出(式7, 8)される。それぞれのattention expertsに対してq_tが流され、通常のMHAと同じ流れでoutputが計算され、最終的に選択された際の(正規化された(式9))probabilityによる加重平均によって出力を計算する(式6)。

注意点としては、各attention expertsは独立したprojection matrix W_q, W_o(それぞれi番目のexpertsにおけるトークンtにおいて、query q_tを変換、output o_{i,t}をhidden space次元に戻す役割を持つ)を持つが、K, Vに対する変換行列は共有すると言う点。これにより、次元に全てのexpertsに対してk, vに対する変換は計算しておけるので、headごとに異なる変換を学習しながら、計算コストを大幅に削減できる。
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また、特定のexpertsにのみルーティングが集中しないように、lossを調整することで学習の安定させ性能を向上させている(4.3節)。



#Pocket #NLP #Transformer #Normalization #Encoder-Decoder Issue Date: 2025-07-04 [Paper Note] On Layer Normalizations and Residual Connections in Transformers, Sho Takase+, arXiv'22 GPT Summary- 本研究では、Transformerアーキテクチャのレイヤー正規化の位置に関するPost-LNとPre-LNの違いを調査。Post-LNは浅い層で優れた性能を示す一方、深い層では不安定なトレーニングを引き起こす消失勾配問題があることを発見。これを踏まえ、Post-LNの修正により安定したトレーニングを実現する方法を提案し、実験でPre-LNを上回る結果を示した。 Comment

Pre-LNの安定性を持ちながらもPost-LNのような高い性能を発揮する良いとこ取りのB2TConnectionを提案
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NLP2022: https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2022/pdf_dir/A2-5.pdf



#NLP #Transformer #Normalization Issue Date: 2025-04-19 DeepNet: Scaling Transformers to 1,000 Layers, Hongyu Wang+, arXiv'22 GPT Summary- 本論文では、深いTransformerを安定化させるための新しい正規化関数DeepNormを提案し、残差接続の修正と理論的初期化を行う。これにより、Post-LNの性能とPre-LNの安定性を兼ね備え、最大1,000層のTransformerをスケールアップ可能にした。特に、3.2Bパラメータの200層モデルが、12Bパラメータの48層モデルを5 BLEUポイント上回る性能を示し、今後のスケーリングの可能性を示唆している。 Comment

ステートオブAIガイドによる解説: https://ja.stateofaiguides.com/20220308-deepnet-transformer/



#EfficiencyImprovement #Pretraining #Pocket #NLP #Transformer #MoE(Mixture-of-Experts) #Selected Papers/Blogs Issue Date: 2025-02-11 Switch Transformers: Scaling to Trillion Parameter Models with Simple and Efficient Sparsity, William Fedus+, JMLR'22 GPT Summary- Switch Transformerを提案し、Mixture of Experts (MoE)の複雑さや通信コスト、トレーニングの不安定性を改善。これにより、低精度フォーマットでの大規模スパースモデルのトレーニングが可能になり、最大7倍の事前トレーニング速度向上を実現。さらに、1兆パラメータのモデルを事前トレーニングし、T5-XXLモデルに対して4倍の速度向上を達成。 #ComputerVision #Pretraining #Pocket #Transformer #Backbone Issue Date: 2025-07-19 [Paper Note] Swin Transformer V2: Scaling Up Capacity and Resolution, Ze Liu+, arXiv'21 GPT Summary- 本論文では、大規模ビジョンモデルのトレーニングと応用における課題に対処するための3つの技術を提案。具体的には、トレーニングの安定性向上のための残差後正規化法、低解像度から高解像度への転送を可能にする位置バイアス法、ラベル付きデータの必要性を減少させる自己教師あり学習法を用いる。これにより、30億パラメータのSwin Transformer V2モデルをトレーニングし、複数のビジョンタスクで新記録を樹立。トレーニング効率も向上し、ラベル付きデータと時間を大幅に削減。 #ComputerVision #Pocket #Transformer #Attention #Selected Papers/Blogs #ICCV #Backbone Issue Date: 2025-07-19 [Paper Note] Swin Transformer: Hierarchical Vision Transformer using Shifted Windows, Ze Liu+, ICCV'21 GPT Summary- Swin Transformerは、コンピュータビジョンの新しいバックボーンとして機能する階層的トランスフォーマーを提案。シフトウィンドウ方式により、効率的な自己注意計算を実現し、さまざまなスケールでのモデリングが可能。画像分類や物体検出、セマンティックセグメンテーションなどで従来の最先端を上回る性能を示し、トランスフォーマーのビジョンバックボーンとしての可能性を示唆。コードは公開されている。 Comment

日本語解説: https://qiita.com/m_sugimura/items/139b182ee7c19c83e70a

画像処理において、物体の異なるスケールや、解像度に対処するために、PatchMergeと呼ばれるプーリングのような処理と、固定サイズのローカルなwindowに分割してSelf-Attentionを実施し、layerごとに通常のwindowとシフトされたwindowを適用することで、window間を跨いだ関係性も考慮できるようにする機構を導入したモデル。
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#Pocket #NLP #Transformer #ICLR #Generalization Issue Date: 2025-08-30 [Paper Note] Universal Transformers, Mostafa Dehghani+, ICLR'19 GPT Summary- 再帰神経ネットワーク(RNN)は逐次処理によりシーケンスモデリングで広く使われてきたが、トレーニングが遅くなる欠点がある。最近のフィードフォワードや畳み込みアーキテクチャは並列処理が可能で優れた結果を出しているが、RNNが得意とする単純なタスクでの一般化には失敗する。そこで、我々はユニバーサル・トランスフォーマー(UT)を提案し、フィードフォワードの並列処理能力とRNNの帰納バイアスを組み合わせたモデルを開発した。UTは特定の条件下でチューリング完全であり、実験では標準的なトランスフォーマーを上回る性能を示し、特にLAMBADAタスクで新たな最先端を達成し、機械翻訳でもBLEUスコアを改善した。 Comment

openreview: https://openreview.net/forum?id=HyzdRiR9Y7



#ComputerVision #Pocket #NLP #Transformer #MultiModal Issue Date: 2025-08-21 [Paper Note] Supervised Multimodal Bitransformers for Classifying Images and Text, Douwe Kiela+, arXiv'19 GPT Summary- テキストと画像情報を融合する監視型マルチモーダルビットランスフォーマーモデルを提案し、さまざまなマルチモーダル分類タスクで最先端の性能を達成。特に、難易度の高いテストセットでも強力なベースラインを上回る結果を得た。 Comment

テキスト+imageを用いるシンプルなtransformer



#Article #LanguageModel #Blog Issue Date: 2025-08-06 The Big LLM Architecture Comparison, Sebastian Laschka, 2025.07 Comment

Qwen3とGPT-OSSの比較はこちら:

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